スロモ軌道模型制御 日本語 | English


信頼性向上機能

デコーダ保護プロテクタ

デコーダを過電圧・過電流から保護するため、次の4種類のプロテクタを装備しています。

●ファンクション出力過電流

すべてのファンクション出力の電流の和が最大定格以上流れると、デコーダを保護するためすべてのファ ンクション出力がOFFになります。

本デコーダは余裕のある出力デバイスを使用しておりますので、ファンクション出力に電球を直接接続して もデコーダにダメージを与える問題はありません。もし、突入電流が最大定格電流を超えている場合は、プロ テクトがかかりファンクションがすべてOFFになりますので、その場合にのみ、電球に直列に抵抗を入れて下 さい。

●モータ出力過電流

モータ出力電流が最大定格以上に流れると、デコーダを保護するためモータ出力がOFFになります。 この時、ファンクション出力端子OUT2が点滅しプロテクトがかかっていることを示します。

●モータ端子・レール端子ショート

デコーダの電源がONになる時のみ、モータ端子に電圧がかかっているかをチェックします。 これは、デコーダを車両へ実装する際に起こりやすいレール端子とモータ端子のショートを検出するためです。 この状態が検出されると、デコーダは動作を行わず、ファンクション出力端子OUT1とOUT2の両方を点滅させます。

●レール端子過電圧

レール端子が定格電圧以上になると、デコーダを保護するためデコーダは動作を停止します。 この時、ファンクション出力端子OUT1が点滅しプロテクトがかかっていることを示します。

電源瞬断プロテクタ

レール・車輪の汚れなどによって、デコーダの電源が0.1秒程度切れた時でも、デコーダの動作状態を保持します。 これは、特にCV3・CV4を大きく設定している時に、車両が停止して再度速度0から加速するのを防ぎます。

CV値データ保護

レール・車輪の汚れなどによって、デコーダの電源の瞬断が繰り返されると、設定したCV値が消えてしまうことがあります。 その場合に備えて、設定してあるCV値を別の消えにくい場所へ保管しておくことができます。 もし消えてしまった時は、その場所から戻すことができます。2種類のCV値を保存しておくことができますので、 環境が違う場所で使用する時に簡単に設定を変えるという使い方もできます。

パケットタイムアウト

 デコーダに設定されたアドレスのDCCパケットがCV11 で設定される時間来ない場合は、モータを停止させます。 これは、コマンドステーションで何らかの問題が発生し、走行中の車両が制御不能になっている可能性があるためです。 この機能により、車両が暴走することを防止することができます。

プログラムダウンロード

 車両にデコーダを実装したまま、デコーダのプログラムをバージョンアップできます。 専用ダウンローダをレールとPCのUSB端子に接続し、PCから簡単にダウンロードできます。 ファンクション出力OUT1にLEDまたは電球を接続して下さい。 ダウンロード中、応答確認のためファンクション出力端子OUT1に電流を流します。