スロモ軌道模型制御 日本語 | English


ファンクション

基本構成

ファンクションの基本構成を示します。

基本/コンシストアドレス

各ファンクションは、CV1 で設定されている基本アドレスで制御するか、CV19 で設定されている コンシストアドレスで制御するか各ファンクション番号ごとに設定することができます。

この機能は、例えば、列車編成を同一のコンシストアドレスで動かす場合、編成中間に 挟まれた運転台のヘッドライトとテールライト消したままにしておきたい時に使用できます。すなわち、消したままに したいファンクションを基本アドレスに設定しておけば、コンシストアドレスで制御している時は、そのファンクション をONにしても点灯しません。

出力端子選択

あるファンクション番号のボタンが押された時に、どのファンクション出力端子に出力されるかは自由に変更する ことができます。この機能により、配線を変更することなしに、各ファンクション出力端子に対応するファンクション番 号を変更することが可能です。

特殊機能なし出力

特殊機能なしのファンクション出力です。

ファンクション出力をONにすると、レールからの供給電圧にほぼ等しい最大電圧が出力されます。このモードで は、PWMによる高周波のON/OFFを行わないので、ノイズに弱い機器をファンクション出力に接続する時はこのモ ードにして下さい。また、DCCではレール電圧が12V以上の高圧になる場合があるため、このモードで12V電球 を使用すると、著しく電球の寿命が短くなることがあります。

光量調整出力

各ファンクション出力端子ごとに光量を調整することができます。

DCCでは、高い電圧がレールに供給されることがありますが、光量を落とすことにより電球の寿命を延ばすことが できます。また、好みの光量に調節して雰囲気を楽しむこともできます。

スロー点灯モード

各ファンクション出力端子ごとに、光量がゆっくり増大したり減少するように設定することができ ます。光量の増減速度も設定できます。

停止時減灯モード

各ファンクション出力端子ごとに、車両が停止した時に減灯するように設定することができます。 また、各ファンクション出力端子ごとに減灯時の光量を設定できます。

走行停止により自動的に減灯するか、OUT9出力端子によりファンクションボタンで手動で減灯するかを選択できます。

蛍光灯点灯モード

各ファンクション出力端子ごとに、蛍光灯が点灯する時にチカチカする状態を表現するモードに設定できます。 この時のチカチカのパターンも設定できます。また、減灯時の光量も設定でき、グローランプ点灯もしくは蛍光灯の弱点灯を表現できます。

方向別出力

NMRA規格では、ヘッドライトやテールライトなどの車両の進行方向により点灯状態を切り替えるファンクションは FL(F)とFL(R)だけです。しかし、両運転台車両の場合は、ヘッドライトとテールライトが2組あるため、それぞれの運 転台で別々にライトのON/OFFを行うことは困難です。そこで、すべてのファンクション出力端子について方向別 にON/OFFを選択できるようにしました。

鉄道模型では、太古より進行方向によりヘッドライトとテールライトを自動で切り替えてきました。運転の手間を考 えると、それでよかったのかも知れません。しかし、本物の列車は、ヘッドライトを点灯してバックしたりしますので、 本物の列車の運転の手間をあえて楽しみたい方のために、自動ではなく、ファンクションボタンで手動で切り替える方法を選択できるよう にしました。