スロモ軌道模型制御 日本語 | English


レールコム双方向通信

レールコムの基本

レールコムは、レンツ社により開発されたDCCシステムの双方向通信方式で、NMRA規格に正式採用されていま す。本デコーダにも、NMRA規格に準拠し搭載しました。カットアウト機能のついたパワーステーションとレールコム 検出器を使用した時に、この機能は有効に動作します。カットアウト機能のないパワーステーションを使用している 時に、本デコーダのレールコム出力をONにしてもデコーダが故障することはありません。

DCCパケットの後にレイルコムパケットが伝送されます。レイルコムパケットにはCH1とCH2 があり、CH1は1個、CH2は2個のデータを送ることができます。

パワーステーション、レールコム検出器とデコーダは直列に接続します。

レールコムの送信データと動作

●VER  CV値ベリファイコマンド応答

CV値ベリファイDCCパケットに対してCV番号と設定されている値を送信します。 コマンドステーションでオペレーションモードCVベリファイを実行すると、即座にレールコム検出器で値を読むことができます。 これにより、ページモードでCV値を読むと非常に時間がかかっていた不便が解消します。

●BROAD-ADR  ブロードキャストアドレス出力

基本アドレスを常時送信し、車両の位置検知に使用します。 ギャップで区切られた区間にレールコム検出器を接続しておくと、その区間に車両が進入した時に、その車両のアドレスを検出することができます。 但し、2両の異なるアドレスの車両が進入すると、アドレスの検出はできなくなります。従って、先頭の車両のみアドレスの検出が可能です。  この機能により、列車の位置検知が可能になります。

●ACK DCCパケット受付確認(アクノリッジ)

DCCパケットがデコーダに正常に受け付けられたかを送信します。 これにより、コマンドステーションは何回も同じDCCパケットを送信する必要がなくなり、DCCパケットの種類を増やすことができます。

●SPD 速度(速度テーブル前)

CV3/CV4 による自動加速・減速を行った後の速度ステップを送信します。 速度テーブルにより、速度ステップと実際の速度が合っていれば、実際に車両が出している速度を知ることができます。

●SPD2 速度(速度テーブル後)

CV3/CV4 による自動加速・減速を行い、速度テーブルによる変換を行った後の、速度ステップを送信します。 モータに加わっている速度指示を知ることができます。

●ASIM 非対称DCC信号の検出

非対称DCC信号を検出すると、送信します。

●ASIM2 ブレーキングセクション内の距離計測値

ブレーキングセクションに入った時の距離計測値を送信します。

レールコムのノイズ

レールコムを使用中は、パワーステーションがカットアウトを行います。 このカットアウトとは、、デコーダがレールコムパケット送信中はDCCパケットの送信を中断することです。 カットアウト中は、デコーダへの電源供給も止まります。デコーダがこの電源瞬断により停止することはありませんが、 モータへの電力供給が止まることにより、モータからノイズが発生します。プラスチック製車両は、ほとんどこのノイズは聞こえません。 真鍮製車両の場合は、若干目立つことがあります。このノイズが気になる方は、当社ーーーー型デコーダをお勧めいたします。 このデコーダは大容量コンデンサを搭載し、レールコム使用中に電源が瞬断されても、モータには電源が供給され続けられます